アベノミクスの最重要課題

 アベノミクスの最重要課題は「至急に企業及び個人の所得の向上」である。そして為替変動時特に円高にも強く財政出動にも頼らなくてもよい足腰の強い自律できる企業及び個人へと体力養成が重要である。又、女性が特に出産をしてもすぐに元の職場に円滑に復帰できるような安心して子育てと両立して働ける環境即ち第一次三本の矢の中の③民間投資を促す成長戦略の修正実行である。その焦点は規制緩和(特に解雇問題)と既得権益にどれだけ切り込めるかだ。規制緩和によって民間企業や個人が真の実力を発揮するためそして日本経済を持続的に成長に導くために投資の促進、人材の活用強化、新たな市場の創出及び世界経済との更なる統合、それは他の二つの①大胆な金融緩和と②機動的な財政政策は上手くいったが、③については安倍内閣総理大臣は何の話もしなくなり現在は消えてしまった。その成果報告も反省もなく、ただ、「成果が合った①と②の政策から得られた果実を食って今は道半ばであり成功へ向けての実行中であるから理解してほしいい」とは情け無い話である。①も、たまたま最初は日銀の異次元の金融緩和とともに世界情勢がドル高円安傾向にあり運よく上手くいき安倍内閣が当時の民主党から受け継いだ(2012年12月)最低の日経平均株価相場から2倍近く日経平均株価が上昇したが2015年をピークに下落傾向である。今のままではこれから先も期待できない。即ち、金融政策は外国為替に大きく左右されるので、いつまでも円安であること期待できない。また、財政出動も政府総債務残高がGDPの248倍の赤字国債(世界第1位)を発行し一面砂上の楼閣のごとし状況であるので2020年のプライマリーバランスを均衡にするためには無理な歳出はできない。もしかすると、英国のEU離脱現象や原油価格の大下落のように外国の突如発生した異変によりハイパーインフレが発生して国債が投売りされて、国債の大暴落に走るかもしれない。もしそれについて危険性がないか、あるならばその対策について安倍総理大臣でも黒田日銀総裁からでも新聞紙上で発表して国民を安心させてください